2011年4月28日木曜日

四月前半のベスト10




Brochの靴

Levi's Made & Craftedのクロプッド・チノ

The Women

作家/アーティストのRoxanne Carterによる女性コレクション。完璧な並び。

「華麗なるダメ男たち」神保町シアター前半戦

・「盗まれた恋」
シネマ・ヴェーラの市川崑初期作品特集より。洒落たラブコメディの裏にシビアな芸術論批判もあり。

ワーカーズ・ダイジェスト/津村記久子
「文学界」に書評を書きましたが、とにかくカレーとか洋食が食べたくなる小説でしたよ。

Mondo Amore/Nicole Atkins

Localite

白くて素っ気なくて素敵な空間だった。タルト・タタンはA.K.Laboのものなのですね。どおりで甘苦でおいしい。そして久しぶりに外で染みいるような紅茶を飲んだ。

新しいカフェ・オーディネール

初台にお引っ越ししたオーディネール、Frauのインタビューで撮影に使わせてもらいました。心地よさは相変わらずです。

・NY Timesの
リーアン・シャプトンの連載

営業報告



発売延期になっていたFree Designの旧作四タイトルが発売。そのうちの一枚、「スターズ・タイム・バブルズ・ラヴ」のライナーを担当しています。

「クロワッサン」の新しい号に『イノセント・ガールズ』についてのインタビューが写真入りで掲載されています。
「ELLE」「numéro」「Spur Pink」「Blanc」などのカルチャー欄に『イノセント・ガールズ』が紹介されました。

共同通信が配信した
『「妹」の運命』の書評が各地方紙に掲載されています。

Spur」の連載では新旧のミュージカル映画を紹介。

CDジャーナル」の学園天国は『処刑教室』について。

それと、四月三十日放映の「週刊ブックレビュー」の「おすすめの一冊」コーナーに出ます。私は
『マイ・アントニーア』その他を紹介します。

2011年4月23日土曜日

今月の買い物



Blochのパテント・レースアップ。

バレエ・シューズのメーカーだからこんな素敵な箱の中に、ピンクのチュール素材の袋に入ってやってきた。柔らかくて履き心地がよくて、いい靴見つけた!と思ったのだけど、もう大人気なのね。(→うとい)




Levi's Made & Craftedのクロップド・チノ。

色も形も理想通り。楽ちんで、今年の夏は下手するとこればかり履いてしまいそう。

Mondo Amore/Nicole Atkins




 最近はよくニコール・アトキンズの新譜
『Mondo Amore』とアデルの『21』を聞いています。
 今回のニコールはダークで耽美なのにロッキン。かすかに砂埃の匂いもする。
もしルーファス・ウェインライトがマスキュリンな女性でロックンロールが好きだったらこうだったかも、という倒錯的な妄想をしてしまう。
 二曲目の「Cry Cry Cry」が圧巻。



華麗なるダメ男たち/神保町シアター



神保町シアター壁の「華麗なるダメ男」チャート


「華麗なるダメ男たち」特集、とりあえず前半戦は『女に強くなる工夫の数々』『団地七つの大罪』『悪魔からの勲章』

『女に強くなる工夫の数々』は六年くらい前、今はなき三百人劇場の千葉泰樹特集でかかっていた時、見損ねた一作。ヌード写真とイラストをコラージュしたオープニングタイトルが「平凡パンチ」的でよかった。エンド・クレジットが本の奥付になっているところもお洒落! 中身はまあまあだったけれど、司葉子の口から当時のCMガールがどれくらいの年収か知れたり、風俗的には興味深いところも多かった。そして植木等! 男たちを惑わすメフィストフェレス的な役で1シーンだけ出演して、場をさらってしまった。最初、姿が見えず、笑い声だけ聞こえるんだけど、それだけで館内が沸いた。抜群の破壊力。

『団地七つの大罪』は松井八郎によるテーマ曲が「Take Five」みたい。若き日の児玉清が田中圭に似て蝶だった。(その後、『青い野獣』に出てきた時もそう思った)団地の真ん中にコインランドリー的なクリーニング・センターが出来て、そこで奥さんにこき使われている亭主族が愚痴をこぼし合ってボーイズ・トークするシーンが面白かった。集会場のバザーとか、やはり団地ならではの風俗が気になる。小林桂樹が「大正十五年生まれ」って申告するシーンでびびったけれど、この頃四十歳くらいだからそうなんだよね。

『悪魔からの勲章』は話の内容なんかどうでもいい。喧嘩に強いのか弱いのか、女に甘いのかシビアなのかよく分からない田宮二郎が堪能出来れば…! と、思ったのになべおさみ似のブス子梓英子が二郎に取りついていて邪魔くさい。この子は『今夜は踊ろう』の時もそうだった。でもシアサッカーのストライプ・サマー・ジャケットを粋に着こなす二郎、芦ノ湖でジェット・スキーを楽しむ二郎を見られたのでよしとする。

2011年4月19日火曜日

リチャード・アヨエイドの『Submarine』



 リチャード・アヨエイドといえばブリティッシュ・コメディ・ファンにはゆるオフィス・コメディ・ドラマの「ハイっ、こちらIT課!」のモーリス役でお馴染みですが、数々の傑作PVの監督でもあります。



まるっきりゴダール!なVampire Weekendの「Oxford comma」


こちらもVampire Weekend。ほのかに学園映画風味。オチが最高。


The Last Shadow Puppetsの「Standing Next to me」レディ・ステディ・ゴー!


Yeah Yeah Yeahの「Heads will roll」



 そんなリチャード・アヨエイドの映画監督としてのデビュー作『Submarine』が傑作の予感!

『Submarine』予告編

 人生に対して醒めたスタンスをとっていた十五歳の少年が、家族の危機と奇妙な女の子との恋で変わっていくというストーリー。お父さん役がノア・テイラーでお母さん役がサリー・ホーキンズというのもいい。サントラはアヨエイドが三曲PVの監督を手がけて、DVDも撮ったArctic Monkeysのアレックス・ターナーが手がけている。


 とにかく主役ふたりの佇まいが素晴らしい。二十歳なのに十四歳くらいにしか見えないヤスミン・ペイジ、リタ・トゥシンハムの流れを汲む正当派英国ブスかわいい女優だ。



 先物買いにもほどがあるNylonは昨年の五月の若手特集主演二人をもうピックアップしている。



 イラストレーターLizzy Stweatによるロンドン・コメディ・フェスティバルのためのポスター。こんなの部屋に貼っている二十代の子がいたら素敵だね。

 Joe Dunthroneによる原作は翻訳されないのかな。

2011年4月15日金曜日

営業報告



「文藝」の森見登美彦特集で「乙女とは遠くにありて思うもの」という文を書きました。
現在発売の「Spur」。『マイ・バック・ページ』公開記念の1969年特集で、69年の男子と女子のカルチャーについてコメントしています。DVD連載は「幻の女映画」の新旧傑作について。
Glamorous」では「私をハッピーにする55の方法」に参加しています。
新装創刊の「ケトル」では『ブラック・スワン』について書いています。
「本の雑誌」と「FRaU」の読書日記で取り上げた本は以下の通り。

ケイト・モートン
『忘れられた花園』
ジュノ・ディアス
『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』
エンリーケ・ビラ=マタス
『ポータブル文学史』
サーシャ・スタニシチ
『兵士はどうやってグラムフォンを修理するか』
早川茉莉編『玉子ふわふわ』
西川治『世界ぐるっと肉食紀行』

「本の雑誌」の新刊レビューは今回で私の担当は終わりです。お疲れさまでした(→自分を労った)

キャロライン・ブラックウッドの青い瞳




 『イノセント・ガールズ』で取り上げたキャロライン・ブラックウッド。

 私の引用にも男たちを魅了した「冷たく青い瞳」の描写が数多く出て来ますが、ウォーカー・エヴァンスのモノクロ・ポートレートでは美貌だってことは分かっても、どんな色の瞳か分からない!って思っている人も多い。


 ので、キャロラインの母方であるギネス家の人たちの瞳を見て想像して下さい。こんなに冷たく青いんです。


(source)





(source)

Girls in Bed 1952 by Lucian Freud


ロバート・ローウェルが胸に抱いて死んだルシアン・フロイドの「Girls in Bed 」





 新婚時代のルシアン・フロイドとキャロライン・ブラックウッド。絵になるカップル。二人の関係はドラマティックで、ルシアンが裸のキャロラインをホテルの部屋から閉め出したこともある。



2011年4月11日月曜日

恋はお金がかかるもの 源氏鶏太原作のBG映画



 二月から三月にかけて、阿佐ヶ谷ラピュタの源氏鶏太特集で四本映画を見ました。主にBGもの。それぞれ面白かった。

 『青い果実』は岡田茉莉子さま主演の明朗なロマンスだった。『青い山脈』を彷彿とさせるのはそのタイトルばかりではな い。服部良一による主題曲からして近似値である。服部良一のスコアでは、茉莉子さま

の誕生日パーティにかかる「ハッピー・バースデイ」の変奏曲もよかった。海辺の街(伊東あたり)のお嬢様をめぐる恋愛騒動記。地元の有力者である茉莉子の父は、日曜日の朝にランニングする「朝粥の会」から彼女の婿を選ぼうとする。街の青年たちはみんなソワソワ。彼らの同僚である女子たちはお冠で、「喫茶かもめ」に女子会を招集し、「朝粥の会」の男子たちと絶交を宣言する。「えー、じゃあコーラスの会も中止?」っていうのが良かった。もちろん抜け駆けする女子もいて、お目当ての異性の自転車の前に乗せてもらって海までデートに行ったりして、ああこの頃の恋愛って清々しい。

 しかし私の印象に残ったのは、「喫茶かもめ」のメニュー表の値段であった。「カレー70円、ポークカツレツ120円」。1955年のこの値段は、現在に換算するといくらくらいであろうか。そう、源氏鶏太絡みの映画はどういう訳か物の値段とか、地域とか、ディテールが気になるのである。


 翌年に制作された司葉子主演の『見事な娘』でも、経済が具体的に恋模様に絡んでくる。

 司葉子は毎月のお給料からやりくりして、五万円ほど貯金をためている。会社が不渡り手形を出しそうな父・笠智衆は早急に九十万円必要になって、娘にその五万円を貸してくれるように所望する。しかし、司葉子は兄が駆け落ちした相手である悪い女にその五万円を騙したられたばかり。そんな訳で偶然に出会ったお金持ちの坊ちゃん小泉博の実家から三万円を借金して父に渡すことに。それでも会社の資金繰りは上手くいかずに、司葉子の一家は桜ヶ丘の家を売って、蒲田に引っ越すこととなる。家を売って得た二百五十万円のうち、百万は担保で取られ、百万は会社に入れて借金を精算、その他のお金を抜いて、四十万ほど手元に残るので病気で帰って来た司葉子の兄の入院費もどうにかなるだろう…と笠智衆は言う。蒲田の家は信じられないほどのボロ家だが、二階からは富士山が見える。引っ越しそば六つで三百六十円の時代だ。

 コリーを飼っている小泉博の実家は自由が丘、会社の同僚で密かに司に思いを寄せる小林桂樹の下宿先は八丁堀という設定だった。


藤山陽子


 大好きな職人監督福田純による1962年作品『女性自身』の主演は藤山陽子。これが唯一の主演作で、他では「損な役回りの美人」役ばかりやっている人である。東宝のマーサ・ハイヤーか。でもしょうがないわね、すごい大根なんだもの!

 そんな訳で沢田駿吾によるお洒落なスコアと素敵なオープニングタイトルで感じたときめきは、ヒロインの鏡越しの自己紹介モノローグでいきなりシュンと萎んだ。棒読みヒロインに代わって、福田純のミューズ、浜美枝が健闘。人のハンカチで鼻をかんでは借りパクしてしまうちゃっかり屋の同僚女子役で、いきいきとコメディリリーフを担っていた。

 そんな彼女が同僚男子から二万円借金したのが、恋愛騒動の始まり。その借金主とどうしても結婚したい浜美枝は、藤山陽子に恋の助太刀を求める。しぶしぶ佐原健二に話をしにいく藤山陽子。そんな藤山陽子に(終電がまだにもかかわらず)銀座から梅が丘までのタクシー代金をポンと出して太っ腹なところを見せる佐原健二…別にお金持ちでもないのにどうして。二人の急接近を見た藤木悠は慌てて預金通帳を見せて藤山陽子にプロポーズ。「四十五万円の貯金があります! 結婚して下さい」。イヤになってしまった藤山陽子が帝国ホテルでお見合いをすると、世間は狭いもので見合い相手の友達として佐原健二がついてくる。知らんぷりして見合い相手とデートする藤田陽子。相手は彼女を高輪プリンスのゴルフ練習場に連れ出す。「高いレジャーですのネ。今日かかったお金は私のサラリーの一ヶ月分ですワ」という藤山陽子。

 全ての恋のディテールに値札がついている! さすが週刊誌「女性自身」に連載されていた同名小説が原作だけのことはある!



『結婚の条件』


 ルリルリ主演の『結婚の条件』もまた同じである。『女性自身』のオープニングは女子トイレのBGたちのお喋りシーン(「あら、それ新しいカネボウの香水? ちょっと貸して」と露骨にタイアップ先をヨイショ)であったが、今回はBGたちが「結婚相手の条件」を赤裸々に述べ合う場面でスタート。「最低でも月給三万円!」 1963年の三万円ってどれくらいかなあ。三十万くらい?

 この映画のルリルリは神保町シアターのモード特集で見た『華やかな女豹』より二十倍はファッショナブルでラブリー。中原淳一の少女小説世界を会社に移行させたような愛されBGファッションの数々を披露してくれる。ボウタイオレンジプリントブラウスに紺の金ボタンツーピース、その上に真っ白なコートを合わせたりして。真珠のペンダントやお洒落で華奢な腕時計など、小物使いも完璧だ。白いパイピングのツーピースの時は白い手袋を合わせ、空色のワンピースの時は白い水玉のスカーフを合わせる。この時の衣装は誰なのかな? 森英恵は日活を離れた後だろうか…。

 そんなルリルリを会社の男子たちが放っておくはずもなく、何人も求婚者が現れる。「僕の月給は二万七千円、ボーナスは六ヶ月分です」。今の婚活もこれくらい分かりやすくやればいいのに。でも、ルリルリはそんなことよりも、同居している兄夫婦の仲が気になって…! というお話だった。ルリルリは高井戸で姉夫婦と同居しているのだが、姉の南田洋子がすっかりうるおいをなくして、身なりにもかまわなくなって妻の座に安住している間に、義理の兄二宮英明は未亡人の桂木洋子に惹かれてふらふら浮気しそうになっていたのである。

 そんな訳で物の値段やサラリー、地域(四本中二本に婚活で自分の社会的地位を上げようとする下町の貧しい自営業の娘が出てくる)といった社会的なところが気になる娯楽作群であった。それにしても、当時の若いサラリーマンは本当にあんな風に銀座のバーでアフター5を過ごしていたのだろうか? 現在だったら、いくらサラリーがあっても足りないと思うんだけど…。

2011年4月7日木曜日

ポストdominoのオンラインマガジン



二年前のdominoの休刊は本当に本当に悲しかった

私のショックはOlive一回目の休刊の比ではなかった。

(註:一回目の休刊の時は既に退役Olive少女だったので。十八歳になったらあの雑誌は卒業しなくちゃいけないものだと信じていた。大学に入っても読んでいる人たちがいるのを知ったのは更に大人になってからだった)

dominoの良さはただインテリア・コーディネートが素敵だというだけではなくて、その中にカルチャーが分離せずに溶け込んでいることだったんだよね…まさしくライフスタイルマガジン。マダムでもなければバリキャリでもない、ほっこりでも森でもない、真の「大人可愛い」文化があそこにあったのに…

などと日本の私が嘆いて何もしていなかった間(いや、自分の仕事はしていたが)、アメリカのdomino女子たちは未来を見据え、着々と準備をしていたのだ。現在、ポストdominoマガジンが花盛り! みんなdominoのセンスとデザインを継承するものばかり。しかもそれがほぼ全部オンラインマガジンなのである。


まずはシカゴ・ベースのRue Magazine



Piano Phone: Alison Sudol & Rue Magazine from Shark Pig on Vimeo.



ニューヨーク・ベースのlonny magazine



今年一月に創刊したばかりのmatch bookはkate Spadeのタンブラで知った。


オーストラリアからもポストdominoマガジン!なadore home magazine



ただのブログではなく、ちゃんと全部雑誌のフォーマットであるところがミソ。印刷物としての雑誌が欲しい人は、lonny magやadore home magazineのようにやや割高ではあるがデジタル・コピーを購入することも出来る…雑誌の未来はこうなっていくのであろうか。



もちろん紙の雑誌で頑張っているところもある!

Anthology Magazine




紙の雑誌への愛が溢れるプロモビデオ。

Print Is Not Dead from Anthology Magazine on Vimeo.



大事な文化の継続。惜しみない献身。柔軟な発想。未来を見据える力。私はポストdominoのマガジンからそんなことを感じるのです。

2011年4月3日日曜日

スザンヌ・ヴェガは孤独な狩人




何と、スザンヌ・ヴェガが発案・脚本・作曲、本人がカーソン・マッカラーズを演じるミュージカルがこの五月にオフ・ブロードウェイでオープン!

その名も「Carson McCullers Talk About Love」



こんな感じでマッカラーズに似せているヴェガ。中野翠コスプレではない。




改めてカーソン・マッカラーズの写真を見て思った。今、伝記映画が作られるとしたら演じるのはきっとキャリー・マリガン。イギリス人だが南部訛りを習得してのぞむだろう。


共作者は『春のめざめ』のダンカン・シーク。今年、アメリカの文化系女子はコレ見に行くんだろうなあ。サントラ発売が楽しみです。




『心は孤独な狩人』のオリジナル版の表紙。オリンピア・ル・タンもこれもバッグを作っていた。



満たされない女


アメリカのアーティスト、Lee Priceの作品。

ちなみに写真ではなく、絵画です。








2011年4月1日金曜日

『イノセント・ガールズ』こぼれ話


『イノセント・ガールズ』で取り上げた中でも特に人気のある人物、メーヴ・ブレナン。
実はアメリカ本国では、彼女から婚約者を奪った女子の方がずーーっと有名であります。
良家の子女だったメーヴ・ブレナンがニューヨークでワーキング・ガールにならなければいけなかった背景には、婚約者だった演劇評論家ウォルター・カーの心変わりがある、と書きましたが、その心変わりの相手で、大学で彼の教え子だったのがジーン・コリンズ、後のジーン・カーです。



美しいけれど神経質そうでガラスみたいなメーヴに対して、いかにもいい奥さんになりそうなアベレージ・ルックス女子。この人が何でそんなに有名かっていうと、四人のわんぱく坊主とむく犬に囲まれたサバービアでの幸せな家庭生活で起こるてんやわんやを書いた57年のユーモア・エッセイ、『Please Don't Eat the Daisies』が全米でベストセラーになっているからです。「ひな菊を食べないで」というタイトルで抜粋が『ユーモアスケッチ傑作展(3)』に掲載されています。いつか手に入れたい。


これがメーヴを捨ててウォルター・カーが築いた幸せな家庭。




60年にはドリス・デイ主演で映画にもなって、こちらもヒットを記録しました.タイトルは『ママは腕まくり』。




65年はドラマ版も制作され、「ぼくら1ぴき6にん」というタイトルで67年に日本でも放映されています。



更には1961年、ミュージカル「Mary,Mary」の脚本を書いてこちらも大ヒット、主演女優がトニー賞候補にもなりました。
という訳で、本国どころか日本でもメーヴよりジーンの方が有名…愛する男、幸福な家庭生活に名声とメーヴが欲しくて生前手に出来なかった全てを手にした女となったのです。

一方、70年代にメーヴは精神を病んで「ニューヨーカー」から去った後はホームレス状態に。あの泣ける最後のコラムが「ニューヨーカー」に掲載された81年には、悲しそうな顔をして一日中「ニューヨーカー」のオフィスがあるビルの前に鎮座している姿が目撃されています。

うう…。

でも、私の心はどうしようもなくメーヴの方に持っていかれてしまうのです。いつかジーン・カーのような勝ち組の女子についても興味深く書けるような広い心と冷静な観察眼を持った書き手になりたいものです。彼女は彼女で面白いと思うし。『ママは腕まくり』は可愛くて大好きな映画ですしね!


紙で出来た鳥と馬


80年生まれの新進アーティスト、アナ・ウィル・ハイフィールドの紙彫刻。
















なかなか美人。


ジェフ・ブリッジスの写真



ジェフ・ブリッジスってこんなにいい写真を撮るのか。作品集、出せばいいのに!


『トゥルー・グリット』撮影現場










『トロン』





『アイアンマン』