
最新ファッションに身を包み、五番街を颯爽と歩くキャリー。ミスター・ビッグとの結婚生活もキャリアも順調で、向かうところ敵なしだわ…と思っているところに、売店で売られているニューヨーク・マガジンの見出しが目に飛び込んでくる。「End of Sex?(セックスは終わった?)」
「セックスを追いかけ回すマンハッタン族の時代はもう終わり、これからの若者はブルックリンでもっとダウン・トゥ・アースな生き方を求めている。それに伴い、コラム界でも新旧世代交代の波が。結婚してから筆に冴えのなくなったキャリー・ブラッドショーに変わり、今一番ヒップなコラムニストはヴェロニカ・マーシャル」という記事を読んで怒りに震えるキャリー。「このヴェロニカとかいう小娘はどこの媒体で連載持っているっていうのよ!」
ヴェロニカ・マーシャル(クリステン・ベル)は有名ブロガーで、雑誌に連載など持っていない。「ていうか、大手出版社のマガジンや新聞に連載持つのがステイタスって考え方が古いっていうかー」インディ書店でやっているヴェロニカ・マーシャルの新刊発売イベントに勢い込んでドレス・アップしてきたキャリーと三人の親友たちはTシャツ姿の二十代で溢れかえった会場で浮きまくり、ヴェロニカに鼻で笑われる。
ブルックリンに暮らし、最近XL Recordingと契約したインディ・バンドのキュートなボーカルと付き合うヴェロニカは、ミスター・ビッグとキャリーの贅沢な結婚生活を「前世紀の理想的カップル」と批判するコラムをブログにアップして、大評判となる。
キャリーは自分たちの主戦場、マンハッタンの高級レストランにヴェロニカを呼びつけて真意を聞き出そうとするが、「私はベジタリアンなのでこんな店では食べられない」とヴェロニカに言われて、ダウンタウンに連れて行かれる。「マグノリア・ベーカリーのカップケーキなんて、合成着色料使っていません? 私はヘルシーなBaby Cakesのものしか食べないんです」 お洒落な若者でいっぱいのACE HOTELのラウンジで気後れする自分に愕然とするキャリー。
「私たちの世代はもう、ヒップであることから降りて後続に道を譲るべきなのだろうか?」
いいや、自分もまだまだヒップなはず、ブルックリンのシーンにも対応してみせる! とブルックリンの新しいクラブに乗り出すキャリー。
「ミランダが住んでいるブルックリン・ハイツの高級住宅地ならまだしも、グリーンポイントだのレッドフックだのって、恐ろしい場所に一人で行くのはやめて! 黒人ギャングにレイプされるわ!」
偏見いっぱいのシャーロットは泣きながら同行を申し出る。しかし、マンハッタンからブルックリンに行ってくれるタクシーはない(本当)。仕方なく、地下鉄に乗る二人。急な階段でヒールが引っかかって転ぶわ、ニューヨーク特有の粘土だかガムだかよく分からないネバネバしたものがくっつくわでマノロの靴は台無しに。ブルックリンに着く前に心が折れて半べそになるキャリー。一方、シャーロットはパーク・スロープで可愛い子供服の店を沢山見つけてご機嫌に。「しかも安いわ! 信じられないほど安いわ!」と買い物をしまくる。
このまま新世代にコラム女王の名を受け渡すかに見えたキャリーだが、思わぬ事件が。勢いで文章を書くブロガーの性で、ヴェロニカが裏を取らないまま書いたコラムが名誉毀損で訴えられて大事件。キャリーはミランダにヴェロニカの弁護を頼み、自分の連載コラムで彼女を救う。更に彼氏がウィンプスターで傷ついていたヴェロニカは、昔のキャリーの恋愛コラムを読んで目を覚ます。
「先輩、ナマ言ってすみませんでした」
「そうよ、紙媒体とマンハッタンとハイ・ファッションをなめるんじゃないわよ!」
とはいえ、ヴェロニカのコラムも自分に新たな視点をくれたと言うキャリー。
「確かにもうバーグドロフ・グッドマンって時代じゃないかもね。チャレンジする心を失っちゃダメよね」
キャリーは三人の親友とヴェロニカを引き連れて、オープニング・セレモニーに買い物に行くのであった。(完)
(もちろん嘘です)


