・青春怪談
神保町シアターの「新春!喜劇映画デラックス」で鑑賞。市川版ではなく、珍しい新東宝の阿部豊版。大好きな獅子文六の小説のイメージ通りの、モダンな映画でよかった! 安西郷子はてっきり、ヒロインにエス的な感情を持って変な独占欲丸出しのバレエ団の後輩シンデの役かと思ったら、何とヒロインの千春役だった。市川版(未見)の北原三枝の方がどう考えてもハマり役だけど、安西の千春も美少年っぽい断髪のモダン・ガールで悪くなかった。台詞は棒読みだけど。越路吹雪の派手な着物と毛皮のケープも見物。
・朝の波紋/高見順
シネマ・ヴェーラの五所平之助特集で映画の方を見ようと思って、原作を取り寄せてみた。外資系の貿易会社で社長秘書として働くキャリア・ガールと、彼女のライバル会社に勤めるちょっと浮世離れした男の交流から、敗戦して間もない日本の痛ましさと明日への希望が浮かび上がってくる。都市風俗小説としても面白かったし、何よりも勝ち気なのに情にもろいところがあるヒロインがデコちゃんに、ボンクラに見えるけれど実は深い伊能田が池部良にどんぴしゃ。二人の追悼で見に行こうと思っていたので、三月の上映が本当に楽しみ。
シネマ・ヴェーラの五所平之助特集で映画の方を見ようと思って、原作を取り寄せてみた。外資系の貿易会社で社長秘書として働くキャリア・ガールと、彼女のライバル会社に勤めるちょっと浮世離れした男の交流から、敗戦して間もない日本の痛ましさと明日への希望が浮かび上がってくる。都市風俗小説としても面白かったし、何よりも勝ち気なのに情にもろいところがあるヒロインがデコちゃんに、ボンクラに見えるけれど実は深い伊能田が池部良にどんぴしゃ。二人の追悼で見に行こうと思っていたので、三月の上映が本当に楽しみ。
・キッズ(・アー)・オールライト
アネット・ベニングがあんなに男前レズビアンが似合うとは! 整形していない、年相応のルックスがまた素敵だ。レズビアン・カップルの子供たちを演じるミア・ワシコウスカとジョシュ・ハチャートンも、親に気を使っている感じが実にリアルで良かったし、マーク・ラファロは今までのベストでは。自然派シェフの彼が作る料理もおいしそうだった。苺とルバーブのパイ、トリュフで香りづけしたステーキ。それと「アメリカズ・ネクスト・トップ・モデル」第三シーズン準優勝者の(というより、『アグリー・ベティ』のウィルミナの娘整形後バージョンといった方が分かりやすいのか)ヤヤがなかなかいい役をもらっていた。
・From Here to There:A Curious Collection from Hand Drawn Map Association
くわしくはこちら。
・サロン・デュ・ショコラ
来日ショコラティエの異様なまでの多さは、ユーロ下落とやっぱり関係があるのか。「Debailleul」でチョコレートを買っていたら、後ろのブースで何かをくrんであるチョコの説明をしているのか、客にチョコを食べさせているのか、「あなたの中に私がいるわけです」というフレンチ・エロ・トークを通訳させているショコラティエが。もう一度通りかかった時は、「あなたは親切ですね」等、自分が言いたいフレーズの数々の日本語を通訳の人から教わっていた。後でセバスチャン・ブイエであることが判明。ヒットはcoppeneurのショコラトル・スティック。棒の先についたチョコレートをホットミルクに差し入れてくるくる回してホットカカオを作る。最高に贅沢です。
・やっちゃん
サロン・デュ・ショコラでピエール・マルコリーニのチョコ・ワッフルにも、サダハル・アオキの今川焼き的な何かにも心を動かされなかったのは、新江古田の有名なホルモン屋「やっちゃん」でのお食事会が控えていたからです。とろけるレバ刺しをはじめとする生肉刺身の盛り合わせ、牛もも肉の赤ワインソース添え(これに浸して食べるガーリック・トーストがまた素晴らしい)、煮込み、全てがエクスタシーだった。目を閉じて噛み締め、肉と対話した。
・なんとかしなくちゃ/モニカ・ディケンズ
ディケンズの曾孫として有名な女子のメイド体験記。昨年末、古本市で手に入れた。三十年代のイギリス上流家庭の感じが裏側から分かって面白いし、田舎の大邸宅に住み込みで働いた時の話はまるで『ゴスフォード・パーク』。何よりも、おっちょこっちょいで粗忽者の女子が失敗しながらどうにかやっていく様子が面白い。たとえていうなら、P・G・ウッドハウス×『ジュリー&ジュリア』って感じ。この人はしょせんお嬢さんで冷やかしでしょ、なんて意見もあるみたいだけど、私はそうは思わなかった。誰だって何か仕事をして生きていかなくちゃいけない。そういう真摯で健気な姿勢があって、気持ちよかった。これは絶版にしておくには惜しい本。女の子同士が「ほら、ミスター・パリッシュのとこでモニカがさ…!」って、共通の話題として普通にこの本がある。そんな地位が似合うのに。
・魚匠庵の明太子
京王の駅弁大会で購入。大変に贅沢な買い物だったけれど、後悔はしていない。卵の粒の感触がシルキーで、最高においしかった。あれでご飯が十杯は食べられる。
・『キラー・インサイド・ミー』のタイトルバック
こちら。グラフィックとモノクロ写真の組み合わせがレトロで趣味が良い。
・W Magazineの俳優ポートレート
こちら。それぞれ、普段のイメージを裏切るような写真が多くて面白い。特にかっこいいのがコリン・ファース。たった一人大きく外したのがマーク・ラファロ。
サロン・デュ・ショコラでピエール・マルコリーニのチョコ・ワッフルにも、サダハル・アオキの今川焼き的な何かにも心を動かされなかったのは、新江古田の有名なホルモン屋「やっちゃん」でのお食事会が控えていたからです。とろけるレバ刺しをはじめとする生肉刺身の盛り合わせ、牛もも肉の赤ワインソース添え(これに浸して食べるガーリック・トーストがまた素晴らしい)、煮込み、全てがエクスタシーだった。目を閉じて噛み締め、肉と対話した。
・なんとかしなくちゃ/モニカ・ディケンズ
ディケンズの曾孫として有名な女子のメイド体験記。昨年末、古本市で手に入れた。三十年代のイギリス上流家庭の感じが裏側から分かって面白いし、田舎の大邸宅に住み込みで働いた時の話はまるで『ゴスフォード・パーク』。何よりも、おっちょこっちょいで粗忽者の女子が失敗しながらどうにかやっていく様子が面白い。たとえていうなら、P・G・ウッドハウス×『ジュリー&ジュリア』って感じ。この人はしょせんお嬢さんで冷やかしでしょ、なんて意見もあるみたいだけど、私はそうは思わなかった。誰だって何か仕事をして生きていかなくちゃいけない。そういう真摯で健気な姿勢があって、気持ちよかった。これは絶版にしておくには惜しい本。女の子同士が「ほら、ミスター・パリッシュのとこでモニカがさ…!」って、共通の話題として普通にこの本がある。そんな地位が似合うのに。
・魚匠庵の明太子
京王の駅弁大会で購入。大変に贅沢な買い物だったけれど、後悔はしていない。卵の粒の感触がシルキーで、最高においしかった。あれでご飯が十杯は食べられる。
・『キラー・インサイド・ミー』のタイトルバック
こちら。グラフィックとモノクロ写真の組み合わせがレトロで趣味が良い。
・W Magazineの俳優ポートレート
こちら。それぞれ、普段のイメージを裏切るような写真が多くて面白い。特にかっこいいのがコリン・ファース。たった一人大きく外したのがマーク・ラファロ。
