
・ドガ展 横浜美術館
よく晴れた秋の日、踊り子たちを見に。「エトワール」は初来日だったのね。ということは『悪魔の花嫁』のあの初回エピソードは架空か…(マンガと現実を混同)。彼の描くダンサーたちはスタティックでも、鍛え抜かれた肉体美でもなく、「俗」と「肉」の美しさ。併設の同時代フランス写真展が拾い物。ラルティーグのプリントも多くて満喫した。
・ゴッホ展 国立新美術館
ゴッホの作品は言わずもがな、ゴッホ美術館の同時代コレクションにいいものが揃っているのに驚いた。個人的にはオルセーの時よりもずっと見応えがあった。立体で動画。ゴッホは思わず触りたくなるね。いけないけれど。
・市川崑 初期作品集 シネマヴェーラ
『恋人』と『あの手この手』を見に行きました。前者は池辺良追悼…もっと淡々とした話かと思っていたら、久慈あさみの心の揺れがドラマティックだった。カフェでアイスクリームを食べて、映画館で『哀愁』を見て、スケートをして、天ぷらを食べて、ダンスホールで踊って…明日に結婚式を控えたヒロインは彼にどうしても好きって言って欲しい。せつなかった。池辺良はとんでもない美男子。五十年代の小田急新宿駅が見られたのも嬉しかった。『あの手この手』は久我美子のはねっかえりぶりが見事。シュルダーバッグをぶんぶん振り回して歩くところ、可愛かった。『挽歌』の時は久我様にモダンな役は似合わない!って思ったけれど。
・芦川いづみDVDセレクション
自分の代表作として『誘惑』『硝子のジョー』『明日晴れるか』を選ぶ芦川いづみは、作品を選ぶ目がある人だ。初見の二本、彼女自身の出番が短い『誘惑』は、若い世代のめまぐるしい恋模様(左幸子も渡辺美佐子もカワイイ)と、千田是也の秘めた純愛の対比が面白い。そのおじさまの欲望に応えるいづみ様…。ポケミス版の『美の秘密』と『狙った獣』が洒落た使われ方をしている。『硝子のジョー』はイタリアン・ネオ・リアリズモin北海道!って作品。ザンパノが二人がいる変な構成の『道』なんだけど、いづみ様はザンパノ二人分に耐えうるジェルソミーナをやっていた。この映画の彼女、お姫様のイメージからはほど遠いけれど、素晴らしかった。うわあんと泣く顔が最高だった。
・The Word made flesh Literary Tattoos
ニューヨークのダウンタウンやブルックリンを歩いていれば分かることだけど、アメリカの文化系男女はめっちゃタトゥーを入れている。これは文学をテーマにしたタトゥー写真集。大好きな小説や詩のフレーズだけではなく、ケルアック(+『路上』のラスト)やホイットマンなど作家のポートレートを入れる人、ビアズレー、エドワード・ゴーリー等の挿絵を入れる人、背中いっぱいに詩を全部入れる女子…。すごかったのはアドルノのエッセイを全文背中に入れている老人。文学界の有名人も登場。ジョナサン・レセムは『ユービック』。タオ・リンは…自分のアホみたいなイラストを入れている。
・横浜バーニーズ
ドガ展の時に久しぶりに寄りました。全てのバーニーズ・ファンが認めるように、バーニーズは規模・セレクト・雰囲気、全て横浜が最強。ちょうどジョナサン・アドラーのフェアをやっていたので、カレンダー等を購入。男子のフロアでは、海をバックにジャズバンドが演奏していた。
・45°CENT QUATRE VINGTS
津田陽子さんのタルトを食べに。小ぶりでおいしかった。アップルタルトを選んだので、次は「おばあちゃんのタルト」を食べる。紀尾井町のこの通り、オーバカナルもあってまるでパリのよう(→馬鹿)。柚木麻子さんと山内マリコさんという二人の新人賞作家を引き合わせたお茶会(すぐにオーバカナルで午後飲みに突入)だったんだけど、お喋りが盛り上がって楽しかった!
・ラ・ブーシェリー・デュ・ブッパ
ジビエを食べに。硝子ケースの中に吊るされた肉のかたまりがインパクト! まるでチョコレート・ムースのような鹿のブータンノワール、イノブタにキジバトの炭火焼、どれも野趣を感じてうまかった。今度は大人数で更にいろんな肉を食べてみたい。
・フードショー
ジビエといえばオギノ。最近すっかり予約が取れなくなってしまった…そんなオギノが東急フードショーに登場。数日通って、名物パテ・ド・カンパーニュ、蝦夷鹿のカレー、レバーペースト等を購入。この時のフードショーはすごかった。愛するラ・ヴィエイユ・フランス、アカシエ、パリセヴィエイユ…。個人的に「ラデュレ潰し」と呼んでいるアカシエのアントワネットにはありつけなかったが、スパイスが効いたチョコレートケーキは気に入った。
・ハートモチーフのパンプス
キラキラのアホな靴を買ってしまった。銀座三越で。
