2010年8月24日火曜日

営業報告



 毎日暑いですねー。
 マンションの廊下にセミやコガネムシの死骸が散乱しているのを見るにつけ、これが真夏の暑さではなく、残暑なのだということを思い知らされます。

 ウェブマガジン「Shot Magazine」でバカンスに読みたい本をお薦めしています。せめて読書で夏期休暇気分を延長して下さい。

 ナンシー・ドルー・ミステリの第七弾
『日記の手がかり』の解説を書かせて貰いました。ナンシーのボーイ・フレンド初登場の今回は、ナンシー・ドルー・デビューにちょうどいい一冊。何もシリーズ物を最初から読み必要はない。
 私の夢は日本中の女の子たちが「ナンシー・ドルーを読んで大人になった」と言うことです。どんなに無茶したってお父さんと彼氏(人生の重要な異性)は絶対に自分を受け入れてくれる、そして恋とパーティと冒険は両立出来る!ってことを信じて少女たちに大きくなって欲しい。

 9月8日、18時30分から三省堂神保町本店でミランダ・ジュライについて岸本佐知子さんとトークショウをやります。詳細はこちら。是非いらして下さい。

 今週の土曜日は銀座プランタンのエコール・プランタンで映画の講座をやります。バカンス映画に見る「夏の終焉」という、今の時期にふさわしいお題。時間は14時から16時。ネットでの受付は明日水曜日までとなります。それ以降は電話03-3567-7235まで。

 そして九月二十六日は大阪の朝日カルチャーセンター中之島教室で「あの女(ひと)の生き方に学ぶ」という講座をやります。時間は13時から14時半。こちらもネットで受付中です。

2010年8月16日月曜日

いつも2人で



 今年の誕生日には『いつも2人で』を見ました。
 大好きな映画で、自分の本でも紹介したし、雑誌でラブストーリーの映画をピックアップしなくてはならない時にはかならず入れる作品ですが、今回も色々な発見があって、楽しかったです。
 大胆なジャンプ・カットやフラッシュ・バック/フォワード、早廻しなど、スタンリー・ドーネンが同時代のマイク・ニコルズやリチャード・レスターの作風を意識して、ヒップな作品を作ろうとしていることがよく分かりました。一組の夫婦の十二年間の歩みを時系列ではなく、時間を交差させながら描く手法は今見ても新鮮です。『(500)日のサマー』を見た時に、真っ先に思い出したのもこの映画でした。
 それにしても、『いつも2人で』は「オードリー・ヘプバーンの映画」としては例外だらけの特殊な作品です。
 オードリーがジバンシーのデザインしたドレスも、イディス・ヘッドがスタイリングしたシックな服も身につけていない。
 オードリーが裸で(といっても背中だけだが)ベッド・シーンを演じている
 オードリーに子供がいる
 オードリーが肉体関係込みの不倫をしている
  オードリーが「Bastard」他、汚い言葉を使っている
 オードリーが綺麗ではない、フツーの主婦を演じている
 今考えると、オードリー・ミーツ・ニュー・シネマと言えなくもない作品です。でも、私はこの映画の彼女が大好きです。アルバート・フィニーを待ち伏せして交通標識の真似をして出てくるシーンの彼女なんて、涙が出るほど可愛いと思う。それは従来のオードリー映画の妖精的な可愛らしさではなく、ブスな女子が一瞬見せるきらめくような可愛らしさで、同じような魅力を私は『ゴースト・ワールド』のソーラ・バーチに認めます。
 ヘンリー・マンシーニは膨大な映画スコア仕事の中でこの映画のサントラを自分のベストだと認めています。
 村上春樹もこの映画が好きで、奥さんと2人で映画館で二回続けて見たとエッセイに書いていました。
 私は高校時代、橋本治の
『虹のヲルゴオル』というエッセイで、この映画のことを知りました。映画について、というよりも、往年のハリウッド女優たちの魅力に隠された女性の悲劇や力強さについて語ったエッセイで、当時の愛読書でした。
 今でも、どんな映画論の本よりも女優論を語ったこの本の方が、私の映画の見方に大きな影響を与えていると思います。

『いつも2人で』予告編


 

ピアノとコントラバッソによる「いつも2人で」の大変に美しいカバー



以前はモーリス・ビンダーによる素敵なタイトルバックもYouTubeで見られたが、削除された模様。気になる人はDVDを借りよう!

2010年8月15日日曜日

営業報告




現在発売中の
「FRaU」は本とマンガ特集!
私は金沢のオヨヨ書林さんと大阪のitohenさんを紹介させてもらいました。
どちらもお勧めです。
写真はitohenの店内。

「FRaU」の読書日記と「本の雑誌」の新刊レビューで取り上げた本は以下の通り。

トマス・ピンチョン
『メイスン&ディクスン』
中島京子
『小さいおうち』
福永信
『星座から見た地球』
エイミー・ソーン
『プロスペクトパーク・ウエスト』
ダニイル・ハルムス
『ハルムスの世界』
ヴィクトル・ペレーヴィン
『宇宙飛行士オモン・ラー』
ヴィルヘルム・ゲルツィーノ
『そんな日の雨傘に』

2010年8月9日月曜日

営業報告

 現在公開中の『ジェニファーズ・ボディ』のパンフレットにコラムを書いています。興味があったらリバティーンズに書いたレビューと併せて読んでもらえると嬉しいです。
 『Elle Japon』の本特集で青春小説を紹介しました。
 三年ぶりに
「アメリカ学園天国」を更新しました。お題は今年十二月に日本公開が決まった『Kick-Ass』! 私、これを「アメコミ好きなボンクラだけが理解出来る映画」という枠組みでは紹介したくない。女子の中に潜む暴力衝動だって満足させる映画なのだから。
 
リマインダー。
 
 今月の28日(土曜日)に銀座プランタンのエコール・プランタンで映画の講座をやります。今回は「サマー・ムーヴィー」「バカンス映画」をちょっと変わった夏の終わりから視点で。時間は14:00〜16:00。今回から
ネットで予約が出来るようになりました。よろしくお願いいたします。
  九月二十六日(日)は大阪の朝日カルチャーセンター中之島教室で「あの女(ひと)の生き方に学ぶ」という講座を。時間は13:00〜14:30。こちらもネットで受け付け中です。最近私が気になっている、素敵な女性たちについて取り上げます。


 どちらも楽しい講座にしたいと思っているので、皆さん是非ともいらして下さい。


 そして来週発売の『FRaU』はいよいよ読書号。私も書いています。楽しみにしていて下さい。